1960年代のバンドで日本に馴染の無いグレイトフル・デッド。何の繋がりが?と思いきや中身は非常に良質で、かつスタリッシュ。正直、カッコええと思って手に取りました。現在でも十二分に通用する手法の数々、少々厚いですが読みやすくサクサク楽しめます。
ブックセンタークエスト黒崎本店店長 今里文彦さん
60年代のロックバンドに現在の先端のビジネスモデルを見出している視点が新鮮。特にビジネスと相反しそうなヒッピーの思想から始まっている点が面白い。本の作りも斬新。「FREE」あたりと併せて読むと一層楽しめる。
三省堂書店神保町本店 篠崎凡さん
『フリー』も『シェア』も40年前には存在していたという驚きとともに、新鮮なマーケティングの考え方を学べる一冊。
丸善ラゾーナ川崎店ビジネス書担当 中村優介さん
ライブは録音可能で音楽も聴き放題なのに成功したバンドというだけで気になる一冊。40年前からフリーもシェアも実践していた彼らのやり方を現代のビジネスモデルとして学べるのが新鮮。
紀伊國屋書店梅田本店 中本文さん
フリーやシェアといった現代のマーケティング戦略をはじめ、マーケティングをしていく上で重要なことが、グレイトフル・デッドという60年代のバンドが自然と行なってきたことに合致しているというのはとても面白いと思った。またアメリカの最先端企業のマーケティングの事例が豊富に載っており、それを読むだけでも十分に価値がある1冊となっている。装丁や本のつくりが全くビジネス書っぽくないところも際立っていていい。
丸善・丸の内本店 田中大輔さん
ライブは録音自由。録音自由どころかそれをコピーして販売するのも自由。それが逆に好影響をみんなに与えているということで「こういうやり方もあるのか!?」と、素直に驚きました。視点を変えてみることの大切さがわかります。
俺と百冊の成功本 聖幸さん
この時代に、このようなマーケティングをやっているのに驚きを感じました。いかに顧客を楽しませるか、そして体験させその関係性を保つか。そのノウハウが満載。とても参考になりました。
ビジネス書コネクト 荒川誠さん
本としてはひとつのケースをマーケティングの言葉で後分析したにすぎないが、それでも読んで考える価値がある本。変な管理をしなければ、本当に素晴らしいもののまわりにはマーケットが自ずと育つという素晴らしい事例を知ることができる。ビジネス書でありながら、これを人生に置き換えて処世術としてみるのも面白い。
フリー編集者 小都一郎さん
宣伝広告をはじめとする従来のマーケティング手法が過去のものになりつつあるなか、ソーシャル時代のマーケティングを学ぶヒントが、40年前から活躍するバンドにあった。さまざまな実験を繰り返しながら、ファンとの距離感を大切にするその手法は、AKB48のマーケティングとも類似している。机上でマーケティング理論を学ぶより、実例から学ぶマーケティングがどれほど役立つことか!
TravelBookCafe 松尾茂さん
ユニークな発展を遂げた、人気バンドの活動を通じて「ウェブ時代のヒットの根本」を描いた一冊。写真が豊富・シンプルな言葉で表現されているので、非常に読みやすい。普段、ビジネス書を読まない人にもお薦めしたい。
ブログ「せんちえ」 せんちえ慶次さん
成功事例に学ぼう、他業界に学ぼうという本は多々あれど、ロックバンドからマーケティングを学ぼうというのは非常に大胆な発想ではないだろうか。しかもそのバンドというのが、「メジャーレーベルでミリオンヒット連発!」的な人々ではなく、60年代ヒッピー文化の象徴のようなアーティスト「グレイトフル・デッド」なのだから。どう考えてもAKB48あたりを参考にする方がマシなようにも思えるが、実は彼らが行ってきた活動こそ、最近注目されている「ソーシャル」や「フリー」、「シェア」といった概念を先取りするものだったことが解説される。経営に必要なのは先端技術や最新理論ではなく、優れた哲学であることを改めて教えてくれる一冊。
ブログ「POLAR BEAR BLOG」小林啓倫さん
グレイトフル・デッドのファンが後知恵で解釈して喜んでいる面もあるのかもしれないが、とくにファンづくりの手法など、たしかに参考になると思う。造本も含めてデザインに凝っていて、それがいい。
PHP研究所『THE21』編集部 岸正一郎さん
一見、ビジネス書とは思えない様なポップな装丁と造本。これで1700円は安い。40年前からオープンソース・フリーミアムを地で行っていたロックバンドに着目したのが素晴らしい。
社会評論社 濱崎誉史朗さん
一番気にいったのは、グレイトフルデッドというバンドが、「顧客」ではなく、「ファン」をつくっているところ。当人たちがマーケティングを意識していたかどうかはわかりませんが、あくまで「ファンのために」とひとつひとつ積み上げてきた方針、政策、活動が、結果的に成功していくさまは、ビジネスパーソンに大変役立つエッセンスだと感じました。それから造本、意表をついていてすばらしい。それから、本の前評判の作りかた。糸井さんという存在を中心に据えながら、マイナーバンドの、しかもニッチなマーケティングの本を、発売前にあれだけ前評判高くした手腕はすばらしいと感じました。
株式会社アスコム 黒川精一さん
原書、訳、装丁のセンスがいい。普通につくったら一部の人にしか読まれなかったかもしれない本を普通につくらないことで多くの人にアピールした。商品づくりの参考にもなる。
プレジデント社書籍編集部 中嶋愛さん
まったくビジネス書らしくない装丁で、手に取るか手に取るのをやめるかキッパリ分かれてしまいそうな本書ですが、私は前者で、表紙を開いたが最後ワクワクしながらページをめくっていました。マーケティング書として手にとった人はもちろん、別のところから興味を持ちこの本を手にした人も、どちらも十分楽しめる納得の1冊だったのではないかと思います。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 中島万里さん