選評
自分のアタマで考えよう

「装丁がかわいい。」「著者の名前もなんかかわいい。」から手に取った。そして買った。という方も多いかもしれません。若いビジネスマン向けの本ではありますが、内容は第一印象とは違い濃いです。決して1-2時間で読めてしまうといったライトビジネス書ではありませんのでご注意を。

三省堂札幌店 杉本佳文さん

著者が得体が知れなくても、いいこと言えば人は共感するという画期的前例。

角川書店 角川oneテーマ21副編集長 原孝寿さん

政治経済、お金、ビジネスにおいて脳みそをまぜまぜする鋭い洞察力を身につける練習にできる。知的筋力を高める格好の1冊。

文教堂新大阪店 片桐明さん

「NHKとBBSの違い」「少子化についての考え方」など、身近な話題を著者独自の思考法で展開して楽しく読めます。新聞やテレビの見方が変わります。

中経出版 営業推進部 大森三規雄さん

「【知識】と【思考】は別物」ということを,様々な例を用いて説明し,【知識】の整理の仕方や【思考】のコツを紹介した本です。個人的には,過去に対する「疑問」と未来に対する「疑問」,そして「比較」,さらには数学の解法でよく用いる「場合分け」の3つが,【思考】のコツといえると思いました。また,【思考】を視覚化することで深化するための手法として,表やグラフの作り方も,わかりやすく説明してあります。

(株)Z会教材編集部理科課 菅亮一さん

「自分の頭で考えているようで、意外と周りの影響を受けており、それが自分の考えだと錯覚している」それを気づかせてくれたのが本書です。本書では「自分で考える」ということは何か?「自分で考える」ためにはどうすればよいのかを示している本です。オリジナリティにあふれている点も評価できます。

ブログ「ビジネス書のエッセンス」 小笠原真奈武さん

ビジネス書といっても「成功」とはあまり関係のない本で、論理的な思考とユーモアで風通しのよい印象があった。ブログから有名になった著者だけあって、文章も内容も簡潔でクリアだ。一冊を通してひとつの思考の枠組みを変奏しているだけといえばそれまでだが、取り上げる事例が身近な事柄なので最後まで飽きることなく読めた。(亜紀書房ZERO事業部・植田太郎)

亜紀書房ZERO事業部 松戸さち子さん

仕事をしていくうえで、生きていくうえで、もっとも大切なテーマのひとつだと感じます。本の細部がどうこうではなく、この直球なテーマをストレートに伝えた著者に大変感心しました。この本を読んで以来、毎日寝る前に30分、何ものにもとらわれず自分で考える時間をとるようにしたところ、仕事にもとてもいい効果がありました。昨年、もっとも影響を受けた本です。

株式会社アスコム 黒川精一さん

数字からわかることを単純に「分析」するのではなく、「解釈」に発展させることが大事であることを解いた本。恐らくは著者自体も、解釈力がまだ十分ではない人を意識して文章化したと思われ、普段から解釈する訓練を積んでいる人にとっては平易だが、慣れていない人にとっては目からウロコの視点がいろいろあるだろう、というレベルにまとめられている。その意味で、「解釈力」を磨く入門書とも言える。

(株)Z会 寺西隆行さん

2011年は思考に関するタイトルが多数上位にランクインしましたが、具体的且つ実用的な内容と、読みやすさとのバランスが絶妙だったと思います。ストレートでシンプルなタイトルどおり、「確かに自分はいつもきちんと”考えて”いたのだろうか」と、改めて気付かされた1冊でした。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 中島万里さん

月間100万アクセスを誇るカリスマブロガーの本だけあっておもしろい。ここ数年、特に2011年は「考える」ことがますます重要になった年だと感じます。情報の溢れる現代、何でも鵜呑みにしてダマされる、ネットで見た情報を「実践」せずに「知った」気になる、なんていうことが起こりがちです。そのような「考えない人」は、「考える人」にコントロールされて生きているのです。自分の人生を自分でコントロールしたければ「考える」必要があります。そのヒントをくれる本です。

ライフハックブログKo's Style ホラノコウスケさん