若い頃から苦労を体験し、叩き上げ社員で経団連会長にまで登りつめた土光敏夫氏の言葉だからこそ、「サラブレッドより野ネズミの様な根性のある人が生き残る」という言葉は入社2年目を迎える私に刺さった。原発問題によって「誠実な対応」を求める日本社会で、同氏の、堅実で実直な経営哲学に基づいてなら、日本社会全体で「助け合い」精神を持って震災復興に貢献していけるのではと希望をもてる書だった。
楽天ブックス 中野敦子さん