この度は多くの皆様のご支持によってビジネス書大賞を受賞できたこと、大変有り難く思います。
ビジネス書大賞の趣意書には「ビジネス書は新しい考え方・方法論を提示し、時代を創る存在」という言葉がありますが、「僕は君たちに武器を配りたい」で展開した、「コモディティ化とそれを打ち破る思考法」は成熟した日本経済において今後何十年にもわたって、コアになるコンセプトだと考えており、「僕武器」が混迷する日本経済の中で次代を切り開く「武器」となれば幸いです。
私はビジネス書が広く社会に受けいれられるためには、三つの要素が必要だと考えています。これは、私の本業である投資と同じように、三つのT、すなわち、テーマ、タイミング、チームの全てが揃うことが重要だと考えています。今回の受賞は、チームに大変恵まれ、編集者、装丁、組版など書籍に直接関わる人のみならず、出版社の営業の皆様、書店の皆様、取り上げて下さったメディアの皆様、読者の皆様のご支持によって実現したのだと思います。特に無名の著者の本を最初期の段階で、私も知らないところで、リスクを取って応援して下さった方々には、深く感謝しております。
私は投資や教育を通じて、他の人にチャンスを与える仕事をしてきました。いかなる成果も一人の力によって実現することはなく、究極的には、「私の成功は、私の周りにいる人達、ネットワーク全体の成功によってのみ測定される」と考えます。
今回多くの方にチャンスを与えていただいたご恩を、より多くの人のチャンスを創造することを通じてお返ししたいと思います。本当にありがとうございました。