選評
99% の人がしていない たった 1% の仕事のコツ

コツに対しての詳細な理由が分かりやすく説明されておりビジネス・パーソンの基盤となる知識が集約されている。社会に出る直前の学生に読ませれば、よいスタートをきれるきっかけになると言える。

TSUTAYA.com ECBOOK 塩谷寛さん

文書作成やコミュニケーションの取り方から自己啓発までビジネススキル全般を網羅してあり、本書1冊で仕事のレベルを幅広く底上げできます。目次も見やすく、見開き2ページで1つの「コツ」を読めるので、時間があまり取れない時でも役に立ちます。「コツ」も即効性があり実践しやすいものばかり。仕事にすぐ使えます。新社会人の方にはもちろん、仕事にやや行き詰まりを感じている方もヒントが得られるのではないでしょうか。

オリオン書房イオンモールむさし村山店 斎藤広臣さん

2012年を代表する仕事術本。しっかりした内容ながらも、見開きで分かりやすく敷居の高さを感じさせないのが多くのお客様に受け入れられた理由だと思います。購入層も20代から30代までと、入社後ある程度の年代まではどの年代でも役に立つ内容で、弊社のお客様の層ともぴったり合致した1冊でした。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 中島万里さん

なんといっても2012年度のNo.1ビジネス書。昼休みに目を通して午後には実行できるような簡単なコツですが、納得し唸らされるものばかりです。一つひとつのコツの積み重ねが自分自身の仕事を変えていくのを実感してみてください。

旭屋書店梅田地下街店 川端裕介さん

昨年のビジネス書、ダントツの売上を誇った本書。自分にもすぐできることが端的に説明されており、これで抜きん出れるならと衝動買いも手伝ってほぼ一年中売れた一冊。

紀伊國屋書店梅田本店 中本文さん

まじめであるからこそ、日本人が陥りがちな無駄で非効率な時間や段取り…。効率アップのために著者が薦める様々なコツはアクティブでポジティブなものばかり!そして悪しき古習を改革するコツも…。仕事は遠慮や謙遜ばかりじゃはじまらない。やる気あふれるビジネスマンにオススメです。

宮脇書店本店 山岡江梨子さん

30万部突破で、2012年にいちばん売れたビジネス書の本。この作品もタイトリングが素晴らしい。ビジネススキル本なのですが、如何にも読みたくさせるタイトルになっていて、売りまくってしまった本です。

啓文堂書店神田駅前店 齋藤敬司さん

昨年弊社で最も多く販売した銘柄です。大きく拡販して、壁一面がブルーに染まったときは圧巻でした。内容的にも仕事でつまづく様々な悩みを深く掘り下げすぎずにアドバイスしている面が多くの読者の心に届いたのではないでしょうか。

啓文堂書店本社営業推進部 大塚昌宏さん

とにかく読みやすくて使いやすい。まさに実用書としてのビジネス書。この本が役に立たない人なんていない!どんな業種でも職種でも役職でも、使えるコツが必ず1つはあるはず、見つけられない人は上昇志向のカケラもないんじゃないか???とまで思わせてくれる内容です。私が最初に実行したのは「1つの行動に2つ以上の目的を持たせる」でした。それを意識するだけでもルーティンワークのスピードが上がります。

戸田書店静岡本店 松本玲子さん

MAKERS ― 21世紀の産業革命が始まる

ウェブ世代の産業革命が始まっている。世界規模で”もの作り”のニューウェーブが世界を変える。全く畑違いの私でも読み物として面白く読める。理系の高校生、大学生にはぜひ読んでほしい一冊。

うつのみや金沢百番街店 大田伸一さん

本書で紹介されているような、オープンなものづくり環境と、日本のエンジニア集団特有の、密な連携のチームワークによる精巧なワザとが結びつくと、どんなにすごいことが起きるだろうかと、興奮させられる内容でした。未来を感じさせる一冊。

晶文社編集部長 安藤聡さん

ここ最近で、これほどワクワクしながら読んだ本はありませんでした。紹介されている「メイカー・ムーブメント」の事例を読んでいるうちに、何か新しいことを始めなきゃ、と火を付けられた人も少なくないのでは。ものづくりに携わる人だけでなく、すべてのビジネスマンに読んでほしい1冊。

戸田書店静岡本店 井谷晋弥さん

製造業界の厳しいニュース、状況が氾濫しているなかで、今後の業界に期待を抱かせる。より多くの小さなニッチの集合が、個人のもの作りが、新たな業界の再形成を導いていく。業界関係者だけではなく、ビジネスパーソン全般の人に読んで欲しい。新たな仕事への意欲にもつながる一冊。

文教堂書店浜松町店 岩西克憲さん

Think Simple ― アップルを生みだす熱狂的哲学

Appleの「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名したクリエイティブ・ディレクターのケン・シーガル氏の著書です。アップル、スティーブ・ジョブズ氏が、どのようなことを大切にしているのか、ということを知ることができます。ここから、自分の仕事や生活を、もっと「シンプルに」するためのヒントを得ることができるはずです。仕事や生活を「シンプルに」したい方に、おすすめです

ビジネス書評メルマガ・知識をチカラに! こばやしただあきさん

ジョブズのそば近くで仕事をした著者の目を通して、本書ではジョブズの経営戦略から商品開発、コマーシャルにいたるまで、Appleに貫かれている“シンプル”の哲学を事例とともに解説。特にインテルやマイクロソフト、DELLとの比較からは、いかに“シンプル”が強力な武器となるか鮮明に浮かび上がっている。また、著者しか知り得ないエピソードはアップルファンならば特に楽しめる内容だろう。製造業だけでなく、あらゆる分野の職業やビジネス形態において、求められているものは何なのかという本質に気づかせてくれる良書である。

ブログ「一流への道」 一龍さん

まぎれもなくジョブズ本なのだが、単なるアップル・ジョブズ本ではない。ジョブズの大切にしていた「シンプル」なことの良さが、10の項目でまとめられている。エッセンスを凝縮し、より具体的に落とし込んだ内容。彼があまりに天才過ぎるため、実際の自分の行動に落し込むことが想像しずらく感じていたのだが、この本はそんな人でも、より一般的に応用できる内容になっている。従来の考え方で悶々と悩んでいるときに読みたい1冊。

紀伊國屋書店新宿本店 竹添嘉子さん

ジョブズとともにアップルの成功に貢献した一人。一度失速したアップルが躍進した秘密は“シンプル“にある。

紀伊國屋書店梅田本店 中本文さん

これだけ! PDCA

ビジネス書には、読んでできるような気持ちになったが実際試してみると上手く活用できず、著者のスキルが高いだけいではという気持ちになるものもままある。この書籍はリーダーがすべきこと、どう考えどう実行しどう問題を解決するか順を追って丁寧に書かれている。実行して続けて欲しいという著者の気持ちが伝わってくる本。リーダーになる人には是非読んで欲しい。

旭屋書店なんばCITY店 辻寿美子さん

解説はしっかり丁寧で、かつ余計な部分のないところが評価できる、堅実なマネジメントスキル本。

三省堂書店そごう千葉店 竹内蓉子さん

マネジメントに関する書籍は数多くでているが、「PDCA」をキーワードにこれだけシステマチックに書いたものはなかなかないのでは?そのまま実行可能なのではないかと思う簡潔さが快い。

三省堂書店成城店 篠崎凡さん

スタンフォードの自分を変える教室

禁煙やダイエットなど、誘惑に負けず目標を達成する為に必要な「意思力」を科学した本です。1章の内容を1週間かけて実践する10週間のプログラムとなっているので、何かひとつ解決したい自分の悩みを具体的に決めて読みとおすと良いです。科学的な話と豊富な実例に「なるほど」と思え、とてもわかりやすいですが、この本の方法を完全に自分のものにするには、何回か繰り返し読む必要があると感じました。

MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 西谷さん

誘惑に負けない、快感に惑わされない。私たちが生きていくために必要な「意志力」や「自制心」について、講義形式で分かりやすくまとめられた一冊。不確実さを増す世の中で、大切にしなければいけないのは、以前にも増して「意志力」や「自制心」であるということを再認識した。

TravelBookCafe 松尾茂さん

心理学や脳科学、豊富な実験事例から「人間の仕組み」を非常に丁寧に解説してあり、我々が誘惑に負けず、目標に向かった行動をコンスタントに取り続けるための具体的な解決策を示してくれています。耳の痛い話も多いですが、示された解決策を時間をかけて一つ一つ取り入れていけば、目標や夢を達成できる自分が出来上がること間違いなし!と思えるオススメの一冊です。広めの行間と講義スタイルの文章で読み易い点も好印象です。

オリオン書房イオンモールむさし村山店 斎藤広臣さん

心理学的アプローチのビジネス自己啓発書は多くあるが、科学的な事例と一般心理とのバランスがよく、また「やらない」「やってしまう」を防止し、「やる」「やらない」を続けるための仕組みを自分の中に作るという方法も非常に実践的で参考になる。

オリオン書房ノルテ店 児島光陽さん

ハードカバーの翻訳本ながら、発売後すぐに都心や駅前だけでなく全国的にも動きが出ていたのが印象的な1冊。爽やかで知的な印象からか、普段自己啓発書を買わないような女性層にも訴求したのがヒットの要因かと思います。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 中島万里さん

「自分を変える」ということはそう簡単なことではないと思ってしまいがちだが、本書の通り実践すれば変わることができる、と思える。その理由は、根性論とかスピリチュアルではなく、科学的に自分を変える方法が書かれている点。実際に私も意志力強化のために瞑想などに取り組み、「弱い自分」に負けることが減ってきていると感じる。スタンフォード大学で最も優秀な教員に贈られるウォルター・J・ゴア賞を受賞した著者の講義を本1冊の値段で受けられる、お得な1冊。

ライフハックブログKo'sStyle ホラノコウスケさん

性別、年齢を問わず幅広い客層に支持されていたことが印象的です。まず少しの「意志力」で本書を手に取って、自分に最適な自己コントロールの方法を見つけていただきたいと思います。

旭屋書店梅田地下街店 川端裕介さん

『目の前の誘惑に負けてやるべきことを先延ばしにしそうなときは、目標が達成したときの自分の姿と達成できなかったときの自分の姿を天秤にかけるべき』、という本書の指摘で、志望校合格に向けて必死になった高校時代の自分を思い出した。社会人となった今、将来の目標に近づく近道はなかなか見えない。ただ、自分の失敗パターンを知り、自分の日々の行動の意味を考えると無駄が見えてくる、など、今日からすぐできる実践的な内容が多く、少しずつ自分を改善して自分の目標に近づけそうな一冊。

楽天ブックス 中野敦子さん

変わりたいと思って自己啓発書を読み、結局は何の役にも立っていなかったなんて話は珍しくありません。その原因の多くは読んだ本に「科学的な根拠」がないからだと思います。本当に変わりたいと思っている人が読むべき本は、スタンフォード大学の人気講座「意志力の科学」のエッセンスがまとめられている本書です。脳科学や心理学などの人間科学から得られた知見は、ダイエット、禁酒、禁煙、仕事での先延ばしの習慣の改善など、あらゆることに役立ちます。私も本書を読んで、自分の中で問題視していた深酒や無駄な買い物が少なくなりました。だから、他の人にも自信を持っておすすめできます。実用的かどうかだけではなく、洗練された科学の本は読んでいて楽しい!

丸善ラゾーナ川崎店 中村優介さん

書かれているいくつかの方法を自分で実践した結果、意志力が高まり仕事がスムーズに行えるようになった。何かをやろうとしてもすぐに挫折してしまう人に今一番読んでほしい本。

三省堂書店岡山駅前店 杉浦正人さん

心理学、神経科学から経済学まで、最新の科学的成果を盛り込み、意志力強化を実践させるメソッドを提起。大変読みやすい翻訳がいっきに読了させる。自分の意識と行動を変え、「なりたい自分」になるための実践的な本。

文苑堂書店 藤井荘平さん

トヨタの片づけ

トヨタ=カイゼン、「かんばん方式」など、ビジネスシーンに詳しくないような読者にも、何らかのよさそうなことがありそうと思わせるタイトルは秀逸だと思う。整頓や清掃の本当の意味、具体的になにをするのかを教えてくれ、整理整頓こそが仕事そのものであり、徹底することで生産性があがることが理解しやすい。何もこれは工場だけにあてはまる例ではなく、効率、習慣化など、読む人のモチベーションが容易に上がるようなキーワードの上げ方も魅力的。

プレジデント社 岡本秀一さん

片付けの本が流行った。ビジネス書でもデスク周りやファイルの整理術はたくさん出版されているが、この書籍は会社単位で片付けるという本格的?な片付けの本。いらない書類や在庫に倉庫代を使っていないか、探す時間取りに行く時間が多いせいで残業が増えていないか。「片付けは仕事そのもの」という切り口は新しく実用的。

旭屋書店なんばCITY店 辻寿美子さん

大切だとわかっていながら、忙しくてつい後回しになるのが「片づけ」、でもまずは片づけも仕事なのだと意識を変えることが必要なのだと痛感させられました。この本には、整理整頓の手法・見るべきポイント・片づけの効果だけではなく、組織としてそれを習慣としていくためのしくみまできちんと書かれていて、充実した内容です。読み終わった後は、「ムダ」という言葉にとても敏感になります。

戸田書店静岡本店 松本玲子さん

ビジネススキル・イノベーション

このコメントを締め切りギリギリで書いている、仕事が出来ない私が言っても説得力がありませんが、本書は今後10年、いや20年はビジネス書のスタンダードとして読まれることでしょう。間違いなくビジネススキルの名著だと思います。

さわや書店 栗澤さん

内容、表現ともに非常に練られていてムダがない。その徹底ぶりは内容理解のための補助的な役割である図解や表にまでいたっており、シンプルでわかりやすい。そうとうに時間と手間をかけて作られた本であることがわかる。特筆すべきはそれぞれのスキルアップの理論が非常に洗練されている中で、理論だけに走るのではなく意外にも「感性」や「直感」も重視し、利用しようとする点である。極めて骨太で内容が濃く、再現性の高いビジネススキル本である。

ブログ「一流への道」 一龍さん

仕事力の向上を目指している人全てに自信を持っておすすめできます。なぜなら、本書には仕事術の原理原則が書かれていて、そこから得られた本質は読者それぞれの環境に合わせて独自にアレンジしやすいからです。読み終わり、実践していくうちにオリジナルのスキルが生まれていく流れを自分で体験しました。そこに本書が秘めている真の価値があると思いました。

丸善ラゾーナ川崎店 中村優介さん

67のビジネススキルについて、読んでからすぐに実践できるほど具体的にわかりやすく説明されています。しかし本書は、ただテクニックを集めただけの仕事術・自己啓発本ではありません。「時間」「思考」「感性」を軸としたビジネススキルの本質を学ぶことができる本です。若手はもちろん、ベテランのビジネスマンにも読んでもらいたい1冊。

戸田書店静岡本店 井谷晋弥さん

ビジネスモデル・ジェネレ−ション

Canvasに描くことでビジネスモデルを一目でわかる画期的な手法が描かれた本!本書の登場で、日本の各地で「ビジネスモデル・ジェネレーション」勉強会が行なわれました。横長のフルカラーで書かれた本書は今までにはないタイプのビジネス書です!

ブログ「ビジネス書のエッセンス」 まなたけさん

ワ−ク・シフト

働き方について一冊選ぶなら本書。テクノロジーの進化、グローバル化の進展、社会の変化、環境問題などを踏まえ、2025年に私たちはどのような仕事をしたいと思うのか?本書は、スペシャリストとして連続的に専門分野を移しながら、大企業に頼らず人的ネットワークを活用して生きていくことが必要だと説いていく。

TravelBookCafe 松尾茂さん

「仕事はこうあるべきだ」という固定観念は、近い将来まったく通用しなくなるどころか、それにしがみついていると、待っているのは暗い現実しかない。そうならないためには、自分自身の価値観を変え、働き方をシフトすることが重要だと著者は力を込める。本書では具体的に3つのシフトを提案するが、いずれにせよ時代の潮目を読む力がよりシビアに求められてくることが分かる。今後も不透明な世の中を働き続けなくてはならない、特に“アラサー世代”に読んでもらいたい1冊だ。

ITmediaエンタープライズ編集部 伏見学さん

未来がどのように変化し、それに自分がどのように対応していきさらにどんな働き方をするのか。3つのシフトを紹介し、自分たちもどのように選択していくべきかを考えさせられる本です。

ジュンク堂書店大阪本店 井内さん

優れた未来予測本。32個ある未来予測には『バーチャル空間で働き、「アバター」を利用することが当たり前になる』『自分を見つめ直す人が増える』『エネルギー価格が上昇する』などがあり興味深い。

せんちえ慶次さん

2012年文句なしに売れた本。語り口は平易で、具体性に満ち、読みやすい。それでいて自分の頭で考え、実行に移すべき、働き方への選択「シフト」を促す良本。近年、仕事や将来への不安が高まる中、「働き方」を書いた本は多いが、本書は選択するためのきちんとした情報と、道筋を提示してくれている。末尾に、3種類の手紙が載っているが、「子供たちへの手紙」は、これから社会に出る子供たちに読んでもらいたい。

紀伊國屋書店新宿本店 竹添嘉子さん

「未来を形づくる五つの要因」として挙げられた「テクノロジーの進化」「グローバル化の進展」「人口構成の変化と長寿化」「社会の変化」「エネルギー・環境問題の深刻化」には既視感があるが、それでも本書が新しいのは、これらすべての要因にとてもリアリティを感じる時代に現代がなっているからかもしれない。また、この五つの要因から単純に未来の私たちの姿を結論づけるのではなく、個人がそれらに対して「漫然と迎えるか」「主体的に未来を築くか」、二つの態度のどちらをとるかによって、良くも悪くもなる、幸せにも不幸にもなる、と論じているのもリアリティがある。

講談社学芸図書出版部 唐沢暁久さん

2012年下期を席巻したのも頷ける、非常に読み応えのある一冊。高校生にも読める、というスタンスどおり、素人にも理解しやすく書かれていて、読んだ次の日から政治ニュースへの関心が高まることまちがいなし。

三省堂書店そごう千葉店 竹内蓉子さん

何のために働いているのか、なぜ働くのか、改めて根本を問いかけられる本。自分の道、未来は自分で切り開いていかなくてはならない。漠然と働いている人、働くことに迷っている人、これから社会で働く人にぜひ手にとってもらいたい。

文教堂書店浜松町店 岩西克憲さん

採用基準

日本企業および日本で働くビジネスパーソンに重要視されていない「リーダーシップ」が今後の人材獲得・人材育成において不可欠であるということ、すなわち日本社会においてリーダーシップをとるという概念が欠けていることを論じたいわば日本論ともいえる1冊。このリーダーシップの必要性を説くために著者自身の経験からマッキンゼーという超有名企業の採用基準を例にしている、と読むこともできます。採用担当者が優秀な人材を見つけたいと思うのはどの企業も同じで、その基準の中に「リーダーシップ」を入れることで、今の日本企業の人材育成に一石を投じているように感じました。諸外国と日本における“リーダーシップ概念”の違いについての記述は読んでいて新鮮でした。今の日本には圧倒的にリーダーシップを取れる人間が少ない。これが著者の危惧するところだと思います。マッキンゼーに入社する人々がいかに優秀なのかはこれを読むと本当によくわかります笑

ジュンク堂書店仙台本店 三塚まどかさん

それこそ僕が「基準」を決める際、「タイプの違う複数の人の意見が重なったら、その意見はかなりの確率で正しい」というのがあります。本著は、口うるさい人と寡黙な人を初め、僕の周りの、大変様々な立場、タイプの方が「絶賛」の領域にまで達していた書籍。僕自身も良書と思いましたが、それ以上に周りの方の賛辞の事実が、本書を推薦する一番の理由です。

Z会教材編集部理科課 寺西隆行さん

チームとして大きな結果を出すために、チーム全員がリーダーシップを発揮して、自分のできる分野で貢献する。そのためには上司の発案であっても、他部署の担当分野であっても、遠慮なく意見を言う。それが本来のリーダーシップなのに、日本的組織では皆、そういう場面で黙って下を向いてしまう。このような体質が土壌となって、会社や政治に限らず、リーダーシップとはトップ一人が取るもので、その他の人々は「お手並み拝見」という態度でよしとするようになった日本的組織の弊害を、著者は激しく非難し、「日本全体にリーダーシップの総量が足りない」と指摘する。日本が困難に陥っている現代の必読書だと思う。

講談社学芸図書出版部 唐沢暁久さん

タイトルからは想像できないが、リーダーシップの本。リーダーとリーダーシップは違うもの、そんな当たり前の事を再認識させられた。リーダーシップは一部の人だけでなくすべての人に求められる必須のスキルであり、その重要性をきづかせてくれる。

文教堂書店浜松町店 岩西克憲さん

超入門 失敗の本質 日本軍と現代日本

いまや古典的名著となっている『失敗の本質』のエッセンスをうまくくみ上げ、解説を加えると同時に、現代のビジネスシーンや日本企業に当てはめて事例を紹介しつつ解説してくれているのだが、もはや単なる解説書の域ははるかに越えて、この本単体で十分読み応えのあるビジネス書に仕上がっている。『失敗の本質』を読まずとも、この本だけで十分勉強になる。『失敗の本質』は第2時世界大戦における日本軍の組織的欠陥を検証した内容だったかが、現代日本企業の本質的欠陥が旧日本軍と同じであることを明らかにしている点は、今後の日本企業の進むべき方向性を反面教師的に示唆してくれていて、大きな価値がある。それにしても、あまりに今の日本の状況に当てはまり過ぎて、怖くなってしまうほどである。

ブログ「一流への道」 一龍さん

『失敗の本質』の解説本です。日本の組織は,日本人の気質を反映しているため,その失敗の原因も,日本人の気質による場合があります。日本の組織で働く者として,組織として失敗しないための方法を考える,あるいは逆に,日本人の気質を組織に生かすための方法を考えるヒントになる本だと思います。

Z会教材編集部理科課 菅亮一さん

「失敗の本質」(中央公論)は古典として既に定評のある書籍であるが、難解につき挫折した方も多い。この名著を現代日本に則してわかりやすく解説したのが本書である。日本軍の敗戦原因を不況をさまよう現代の日本企業組織にあてはめて解説した一冊。

紀伊國屋書店梅田本店 中本文さん