ビジネス書大賞とは

2020年、従来のルールでは通用しない社会が到来しています。根本から世界の見方を変えない限り、人も企業も淘汰されていくのかもしれません。
一方で、このピンチをチャンスに変えることもできるはずです。オンラインでのコミュニケーション等、社会をより良い方向に導く可能性が、今までにないスピードで広まりました。変化する時代に、私たちは、これからどう学び、働き、生きていくかという選択を迫られています。

私たちが人生の選択をするとき、ヒントを与えてくれる存在に書籍があると思います。その中でも、ビジネス書はつねに時代を先取りし、新しい考え方や方法論を提示し続けてくれました。

ビジネス書大賞は、その年を代表するビジネス書を選出し表彰するビジネス書専門の賞として創設され、今年で11年目を迎えます。
ビジネス書を「ビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」と広く定義し、単行本・新書等の体裁や実用書・文芸等のジャンルにはこだわらないとしてきました。2017年に大賞を受賞した『サピエンス全史』は、人文書ながらビジネス書コーナーに大きく展開されました。ビジネス書の定義を拡大し、今読むべき本をビジネスパーソンに届けるきっかけとなった一例と自負しています。

歴史の転換点となった本年に、ビジネス書大賞はバージョンアップすることにいたしました。次世代の日本を担うビジネスパーソンに向け、今読むべきビジネス書を選出し、世に投げかけます。
選考方法は、一次審査として書店員によるウェブでの投票を実施します。従来よりも広く審査を募り、幅広い視野のもとノミネート作を決定します。その後、日本をリードする実業家、有識者の最終審査を経て、大賞を表彰いたします。

これからは、誰もが自分自身にリーダーシップの発揮が求められる時代です。不安定な時代だからこそ、働く人の人生に寄り添うビジネス書に敬意を表する場所でありたいと思います。

今後もビジネス書大賞を通じて、ビジネス書のプレゼンスをさらに大きなものとし出版書店業界の活性化に貢献するとともに、 日本のビジネスパーソンの成長、ひいては日本のビジネス界の発展に貢献してまいります。